GoogleのAIサービスまとめ 一般/エンジニア/データサイエンティスト別
Googleは、一般向けから開発者向けまで、非常に幅広くAIサービスを提供しています。そこで、一般向け、エンジニア、データサイエンティスト向けに分けて、Googleの主要なAIサービスについて解説します。
Googleは、一般人向けのGemini以外にも、ビジネスパーソン向けのNotebookLM、エンジニア向けのGemini Code Assist、データサイエンティスト向けのGoogle Colaboratory(Colab)など、多種多様なAIサービスを展開しています。
2025年4月時点の情報になります。
一般ユーザー向け
Googleは、一般人が仕事や日常で手軽に利用できるAIサービスを展開しています。
Googleアカウントを持っている人は、サービスにログインしてすぐに利用を始めることができます。
AIサービス全般の注意点として、AIサービスに入力したプロンプトやアップロードした資料の内容が、AIの学習やサービス改善のために利用されるケースがあります。
個人情報や機密情報は、AIサービスに入力したり、アップロードしたりするのは、避けるようにしましょう。
Gemini
無料版と有料版があります。
Geminiは、汎用的なチャット形式の生成AIサービスです。
テキスト生成、画像生成、質問応答などの幅広い機能があります。
Geminiのような生成AIチャットボットは、仕事はもちろん、日常での情報収集や疑問解消にも利用できるので、ツールとして使いこなすことが今後大事になるでしょう。
OpenAIのChatGPT4のライバル的サービスで、できることがよく似ています。
生成AIは進化のスピードがとても速く、アウトプットの精度が向上し、できることもどんどん増えているので、GeminiとChatGPT4のどちらの方が優れているかは簡単に比較はできません。
Geminiの強みとして、Googleの他のサービスであるGoogleマップやYouTubeと連携したアウトプットが可能です。
「正直、生成AIに何ができるかよく分からない」という人は、Geminiに「Geminiでできることを5つあげてください」とプロンプトを入力してみましょう!
ネット検索の代わりに、生成AIに質問するだけでも、とても便利です!
最初は質問ツールだと思って、どんどん質問してみましょう!
生成AIは苦手な分野で間違った内容のアウトプット(ハルシネーション)をすることがありますが、GoogleサービスやIT知識のような強い分野なら信頼していいでしょう。
NotebookLM
公式 https://notebooklm.google.com
無料版と有料版があります。
NotebookLMは、ビジネスパーソン向けの業務効率化生成AIツールです。
大量の資料をアップロードしたり、ネットの記事のリンクを貼ることによって、それに基づいた要約や分析、質問応答、報告書・プレゼン資料の生成、ナレッジ管理などを行うことができます。
例えば、製品の取扱説明書や、サービスのQ&Aといった公開情報をアップロードすることで、その中の情報を質問で簡単に得ることができます。
ビジネスパーソンの方は、Geminiだけでなく、NotebookLMも活用していきましょう!
エンジニア(Google Cloudユーザー)向け
Google Cloudでは、AI開発プラットフォームや、開発支援用のGemini、分野に特化したAIソリューションAPI、AI開発用の計算リソースが提供されています。
以下のGoogle Cloudのプロダクト一覧ページで、「AIとML」でフィルタすると、AI関連のプロダクトの一覧を見ることができます。
公式 https://cloud.google.com/products
ここでは、主要なAIプロダクトを紹介します。
Gemini Code Assist
無料版と有料版があります。
Gemini Code Assistは、コードの生成、補完、解説などの機能を持つコーディング支援ツールです。
Google Cloudコンソール上で、Gemini Code Assistを有効化することで、Cloud ShellやCloud Workstationsなどの開発環境で利用することができます。
また、VSCodeなどのローカルのIDEでもGemini Code Assistの拡張機能をインストールすることで利用できます(この場合もGoogle Cloudのアカウントと有効化が必要です)。
Vertex AI
公式 https://cloud.google.com/vertex-ai
有料(Google Cloudの無料トライアル期間内のみ無料)
Vertex AIは、Google Cloud上の統合AI開発プラットフォームです(Vertex AI APIを有効化して使用)。
生成AIアプリケーション開発や、一般の機械学習モデルの開発・学習を行うことができます。
生成AIアプリを開発する場合、Vertex AI Studioというサービスを使用して、生成AIモデル(LLM)のプロトタイピングやテストをチャットベースで効率よく行うことができます。
機械学習モデルの開発・学習には、Jupyter NotebookベースのVertex AI Notebooks(Vertex AI Workbench)というサービスを使用します(Notebooks APIを有効化して使用)。
Google AI Studio
公式 https://aistudio.google.com
無料(API経由で利用する場合は有料)
Google Cloudアカウントは不要
Google AI Studioは、Geminiモデルを使用した生成AIアプリのプロトタイプ開発ツールです。
シンプルなインターフェースで、開発初期での検証に使用できます。
あくまでプロトタイピングツールなので、直接アプリとしてデプロイすることはできません。
Google AI Studioで作成したプロンプトやモデルをVertex AIに移行して、本番開発に利用することができます。
AIソリューション API
Google Cloudは、Cloud Translation(多言語翻訳)、Cloud Vision(画像検出)、Text-to-Speech(テキスト音声変換)など、分野に特化したAIソリューションをAPIとして数多く提供しています。
AIインフラ
Google Cloudは、Cloud GPUやCloud TPUといった、AIの開発や学習を行うための計算リソースを提供しています。
データサイエンティスト(Jupyter Notebookユーザー)向け
Google Colaboratory(Colab)
無料版と有料版があります。
Google Colaboratory(Colab)は、クラウドベースのフルマネージドなJupyter Notebook環境です。
データ分析や機械学習モデルの開発に利用することができます。
小規模なプロジェクトや、プロトタイピングに使用するのに適しています。
大規模なデータセットを使用する場合や、複雑な機械学習モデルを開発する場合は、上述したGoogle Cloudが提供するVertex AI Notebooksの方が適しています。
まとめ
Googleは多種多様なAIサービスを提供するリーディングカンパニーです。
特に、GeminiやNotebookLMといった一般向けの生成AIサービスを積極的にリリースしているのが注目されます。
進化の速いAI分野をキャッチアップするのは大変ですが、全てを追うのは無理でも、GoogleのAIサービスだけでもウォッチするといいかもしれません。